木の幹、樹液、葉、果実といった植物のあらゆる側面を喚起する香水。様々な素材のコントラストに光を充てる、自然へのオマージュ。「セードル フィガリア」のクリエーションにおいて、調香師のセリーヌ・ペルドリエルが求めていたのは、二つの植物の持つ対比的な部分を浮かび上がらせることでした。摘み取ったばかりのフィグリーフが醸し出す、樹液の滴るような、瑞々しく生気溢れる植物の香りと、シダーウッドの持つ、ドライでいながら深く温かく、わたしたちをやさしく包み込み安心させてくれるような香り。素材そのものが前面に出てくるような要素を持ちつつも、身に纏っていて心地の良い香水、またつけたいと思わせる香りを作りたいと思っていたのです。