女神の涙、あるいは恋人の血から生まれたとされる、わたしはアネモネ。気まぐれな存在で、時には愛でられ、時には忘れ去られる花。
ベルベットのように滑らかな花びらと繊細な香りは、人を惹き寄せ誘惑する。
紫色の粉を纏ったわたしの花杯は、心の奥深くに色を落とす。
愛したいという想いは、実りを宿すわたしの中心へと近づく勇気を持つ者にのみ差し出される。
けれど夜が訪れると、わたしは花を閉じ、蕾を固く閉ざし、語られぬ言葉を胸に隠す。
花言葉において、わたしは「欲望」。身を委ね、風に想いを運ばせる存在。
恨みを抱くことはない、わたしは花の魂「アーム ドゥ フルール」。
この花束はあなたの内なる香り。