海と同様、世界で最も広大な山脈の人を包み込むような力は、人間に敬意を抱かせ、また称賛の対象にもなってきました。このヒマラヤの有名な白樺、あたたかみがありレザーをも思わせる芳香からわたしたちは物語を語ろうと思ったのです。それは、世界でも最後まで超えることがほとんど不可能であり続けた山脈、ヒンドゥークシュが喚起する苦悩と喜びについてです。
遠くにあって辿り着くことのかなわない場所、さまざまな神秘に満ちた場所。アレクサンドル大王の兵士たちの子孫、青い目に銅の肌を持つ男たちが住むという伝説。「幸福度指標」を満たす世界唯一の国ブータンという伝説。また、チベット仏教の神秘と精神性に魅せられたネパール人たちが建てた修道院にまつわる神話。
わたしたちの香りの祈りは、フランボワーズの優しいノートに始まり、すぐに力強く官能的なアニマルノートのリズムに突き動かされ、その香りはわたしたちを神秘の山の頂上へと導き、抗いがたく神々の美へと近づけることでしょう。