サリーナ島は、この島の小さな町マルファが、ランペドゥーサとヴィスコンティの作品の舞台となったことでよく知られています。エオリア諸島は、選ばれた幸運な人々だけが滞在できるこの上なく美しい場所で、波の泡と風がこの香水のインスピレーションの元となっています。
シチリアの柑橘類の香りが漂い始め、わたしたちをサン・ロレンツォ聖堂の身廊の直中に導きます。そこでは、木に施された装飾が、1733年建造の厚くひんやりとした壁と何よりのコントラストを成しています。インセンスが空へ立ち上り、それと一緒に人生と自由を希求するあらゆる人々の祈りと希望を運んでいくのです。